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●名刺博物館・特別寄稿エッセー ![]() そ の 4 澤 ・・季 里・//// 朝早いフライトの為、昨夜の会合は遠慮したのに・・・。 もう既にサンフランシスコ空港に15時間もいてしまった。朝一のニューヨーク行きのDC-10型機が、乗客を満席に乗せて全く動かないのである。朝7時過ぎには乗り込んで、ビジネスクラスにクラスアップをし(単に席が無かっただけの話)、スチュワーデスも久しぶりに綺麗。来週のニューヨークでの運勢はツキだ・・・。と思ったのはちょっとだけで、今か今かと待って、とうとう機体の故障で欠航と決まった時は12時近かった。その後のNY行きはすべて無く、予約出来たのは夜10時発のレッドアイ便(夜行)である。 前にもこんな事があった気がする。北京から南京に向かったエアロフロート機である。朝6時に乗り込み、飛び立ったのは午後5時だ。その時は、11月中旬なのに急に雪が降った。搭乗予定の旧式の旧ソビエト機を見て、すでに冗談で今日中に飛ぶなら良いかな、と言ったことが当たったのである。 さて、名刺の話はニューヨークにたどり着かない。中国の名刺の旅を思い出すのである。そう言えば、ここ半年以上、食い物は中華か日本食だ。日本にいた時は珠にハンバーグやらを食していたのにほとんど食べない。美味くないのである。十数年前海外に初めて行った時、とにかくステーキにあれほどあこがれた、あれは何だったんだろうか。 北京の街角は屋台が多い。屋台の間に名片と書いた名刺印刷店がかなり目に付く。名刺は産業自由化のツールとも言えるのであろうか。名刺や周辺は活気があるように思える。印刷は活版が主流である。マークのたぐいはあんまり印刷しないが、箔押しやエンボスで表現している。コンピュータ関連などのハイテク企業は、特色のロゴを印刷している企業が多い。1枚毎に色が違ったり、かすれたりで何とも品位に欠けるが、使う時は色付きを自慢するするかの様に堂々としたものである。 パーティーで名刺を沢山並べて、がやがやしていた。どの会社、官庁の肩書きが一番強いか競っているのである。中国では名刺に肩書きをいろいろ入れる。入れておかないと他の人に分かってもらえないらしい。大学教授から、地元の野球チームの事まで入れてある。以前もらった名刺を使い、セーノで名刺を出す。勝った方にまた対戦者が出すのである。まさに名刺バトラーである。官と民どっちが強いか見ものだ。 中国は官民一体になり一気に民主化してきた。文化大革命で大学が閉鎖になり、その後再開された一期生軍団が、官と民を横串し、オレお前でツーカーとモノや情報の横流しをしたのである。明治維新の時は鎖国でタメ(溜め)て薩長がツーカーで官民を動かし、中国では文革でタメその後の同期生軍団がツーカーだったのである。強さはそのタメと言うスプリングボードにある。苦難のタメがその後の力になるのである。今の日本でも不景気で、何か力がタマっているのであろうか。 機内にて (澤季里、Kisato Sawa:サンノゼ在住) ●このエッセーは、10回連載の予定です。お読みになった感想など御寄せいただければ幸いです。・・・名刺博物館管理者 デジタル名刺宅配便にも、お寄りおいただければ幸いです。 |