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名刺博物館・特別寄稿エッセー


そ の 7

・・季 里
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水 清 ら か

森林の中の有料道路で、この道路を通たんだろうな、と思ったら急に胸が熱くなってきた。彼らと同じ景色を見ているのである。

フロリダのオーランドからケープカナベラルのNASAに向かう道路である。宇宙飛行士の家族や関係者が通ったであろう道路で、ふと思った。むろん、ここの発射基地に来るにはヒューストンやエイムズ宇宙センタから直接空路で来る方法もある。

フロリダ半島は大いなる湿原地帯である。上空から見ると、まるで骨粗鬆症の顕微鏡写真である。30分ぐらい飛んでも続く湿原の広さである。道路は湖沼の間を縫い、空港の滑走路の舗装のすぐ横にも沼がある。慣れないパイロットは池ポシャかと心配したくなる。

スペースシャトルで周回し、地球に戻る時砂漠では様にならない。宇宙から見た地球は、綿あめの様な雲が流れ輝く水の惑星なのである。(むろん直接見た訳でない、IMAXシアターのお陰か)家族や過去の歩みそして未来を考え、胸を熱くして帰還する地は、水清らかな暖かい所が良いのである。

さて、今では当然の様に垂直に発射されるロケットも、最初は飛行機の様に水平に飛行する実験をし、速度と高度を増し垂直に至ったのである。垂直発射も失敗の連続でソ連の成功に苦汁をなめていた。
その時、ケネディーは「人類を月に送る」と言ってすべてを結束させ、目標達成させたのである。

いろいろ懸念事項があっても、結束させ成功させるのが良き指導者である。景気浮上はまだ1年半以上かかるなんて言ってもどうにもならない。期待がないから財布の紐を締めるのである。

まあ、どこに行っても水清らかな国、きれいな温泉の国日本なら多少景気が悪くても豊かなのかも知れないが。
誰か、清らかな水を連想させる名刺の作成にもチャレンジして欲しいものである。


フロリダ州オーランドにて (澤季里、Kisato Sawa:サンノゼ在住)




●当館管理者の怠慢により、今回の公開が遅くなりましたことを、読者の皆様と、澤季里氏にお詫び申し上げます。お読みになった感想など御寄せいただければ幸いです。・・・名刺博物館管理者


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